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2012年9月3日月曜日

猛将・平将門を射抜いた神鏑(しんてき)とは? 人の心を惑わす「春の風」。


「春の風」が歴史を変えるなどということは、あり得るのであろうか。

一時、絶大な武力を誇った「平将門(たいらのまさかど)」は、いずくからともなく飛んできた「一本の矢」に倒れた。

その矢が乗ってきた風こそが、春の風だと言うのだが…。




将門のコメカミを射ぬいたという矢は、「将門記」によれば「神鏑(しんてき)」と表現されている。

将門は「目に見えない神鏑(しんてき)」に当たり、「地に滅んだ」とされ、それは「天罰」だとも書かれている。

天が起こした一陣の風、それは春の訪れを告げるという「春一番」ではなかったのか、ということだ。その風が吹くや、「馬は風飛のような歩みを忘れ、人は李老のような戦術を失ってしまった」のである。


太古の香りを残す「尾瀬」。変わらぬことの大切さ


夏が来れば思い出す。「尾瀬」。

その早朝に見られた尾瀬の虹は、なぜか「白かった」。



◎白い虹


真夏とはいえ、10℃にまで冷え込んだその朝、朝日が射しはじめると、尾瀬ヶ原を覆っていた紅の雲海は静かに消え始めた。そして、空が少しずつ明るくなってくる、まさにその時、その「白い虹」は姿を現した。

大地と天空をつなぐ「白いアーチ」。

その神秘的な姿は、ほんの数分もすると、ふたたび尾瀬ヶ原の湿原に帰っていった。まるで「夏の幻」のように…。


2012年7月14日土曜日

クモの糸一本で絶滅を免れた「クニマス」の物語


その墨色をした魚は、その地元秋田県でも「幻の魚」とされてきた。

なぜなら、その幻の魚「クニマス」の暮らしていた湖は、日本一の深さを誇る「田沢湖」である(水深423m)。その深い深い湖底に遊ぶクニマスの姿はおいそれと拝めるものではなく、目にするのは産卵後に死んで、湖水に浮かぶ姿くらいのものであった。



◎深き湖底に閉じ込められた「クニマス」


「サケ科」の魚というのは元々、海と川を行き来するものであったが、その長き往来の途上、何らかの理由で川から出られなくなるモノもいた。

幻の魚・クニマスもそうして陸に閉じこめられた「陸封型」のサケであり、その閉じ込められた先は、幸か不幸か、日本一深い湖底であったのだ。

それゆえ、クニマスほど独自の進化を遂げたサケも珍しい。外部の干渉の少ない湖の底は、その個性を発揮するのに十分な環境であったようだ。イワナよりはやや小さい印象のある外見こそは、近縁種のヒメマスと似ているものの、その内部気管や生態などは実に独特なものであった。


2012年7月10日火曜日

「豊かさ」を測る新しい経済指標。日本は世界一。


その国の「国力」を表す最大の指標は、現在、GDP(国内総生産)という数字である。

この数字によれば、世界最大の国力を有する国家はアメリカであり、日本のGDPは10年も20年も失われたとされ、挙げ句の果てに数年前には中国に追い抜かれて3位に転落した。

名目GDP(USドル)の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳


しかし、このたび国連が示した新しい指標を見ると、なんと日本は世界最高の「人材」を有している国家であると高く評価されていた。

3.11 大震災の大混乱時における日本国民の「立派なふるまい」は世界を刮目させることにもなったわけだが、今回の指標はそのご褒美ではなく、国民の教育や労働熟度などを勘案されたものであった。

この指標に従えば、日本は依然として中国よりも豊かな国家であり、両国の間には、2.8倍という厳然たる開きが存在する。


2012年6月19日火曜日

日本発、世界に広まる「タコ食い」


「タコ」の価格がウナギのぼり?

今やスーパーのタコは「高級品」。安いマグロや肉などよりもよっぽど高い(100gあたり300~400円)。国際市場は前年比で30%近く上昇しているとのこと。

さらに悪いことには、先月までの円安の影響で輸入商社は今月分の買い付けを見送ることろもでてきている。そのため、4月の小売価格はさらに30%値上がりしたという。

このままでは、真っ赤なタコにタコ焼き屋さんも真っ青だ。




ところで、我々日本人が食するタコはどこからやって来るのだろう?

国内産は3割程度にすぎず、他7割は「輸入」に頼っているというのだが…。


2012年6月18日月曜日

「吉野」に散る桜と、蘇りの「熊野」


桜が満ちる春の吉野山(奈良)。

山々から溢れ返えらんばかりの桜の木々はおよそ3万本。

これほど多くの桜の木々がこの地に育まれてきたのは、吉野には桜を「御神木」として大切にしてきた歴史があるからなのだという。




桜の木々に取り囲まれるように佇む「金峰山寺(きんぷせんじ)」には、こんな伝説が残る。

今から1300年以上も前、「役小角(えんのおづぬ)」という修験道の行者は吉野の山中で修行に明け暮れていた時のこと。

役小角の山々への祈りは巨岩から「蔵王権現(ざおうごんげん)」をこの世にいだす。そして、眼前に現れいでた蔵王権現を役小角は「桜の木」で彫り上げたのだそうだ。

それ以来、桜の木は「御神木」とされ伐採を禁じられることとなる。



2012年6月13日水曜日

憤怒の「蔵王」、静かなるひと時。


昔々、雪深い山あいのその村は、「冬は寝て暮らす」より他になかったという。

なにも、好き好んで寝ているわけではない。それより他、何もできぬ土地柄だったのである。米を作るにも不向きで、冬場に山上から吹き降ろす寒風は、全てを凍てつかせてしまうのだ。

ここは「蔵王」の麓の村である(山形)。



「蔵王」という名は、かの「蔵王権現」からとられている。

蔵王権現というのは、修験道の祖とされる「役行者」が呼び寄せたと謂われる仏様である(この仏様は、珍しくもインドや中国に起源を持たない、「日本独自」の仏様なのだとか)。



何故、そのような名がつけられたかと言えば、その山があまりにも「荒ぶる山」だったためである。100万年前から続くという「火山活動」。地の底深くマグマのたぎる火の山は、火を噴いてやまなかった。

その「荒ぶる山」を鎮めようと、都からは何人もの修験者たちが送り込まれ、その頂きに多くの神々を祀った。そして、その祈りの中心が「蔵王権現」だったのである。


2012年6月11日月曜日

閉鎖性が神性を育んだ「摩周湖」


「霧の摩周湖」

北海道の山上に位置するこの湖は、古来より「山神の湖」として、アイヌの民により自然崇拝されてきた湖である。

※摩周湖をアイヌ語で言うと、「キンタン(山にある)・カムイ(神の)・トー(湖)」となる。