2012年8月29日水曜日

失った自分、そして取り戻した自分。金メダリスト・内村航平

体操の「ウチムラ」と言えば、ロンドン・オリンピックで金メダルを確実視されていた男である。

前回の北京オリンピック、個人総合で日本に24年ぶりのメダルをもたらした「内村航平」。10代でのメダル獲得は史上初であった(当時19歳)。続く世界選手権も、3年連続で制覇。これは体操界、史上初の快挙である。

そして、その万全の状態で臨んだロンドン五輪。しかし、オリンピックという大舞台は、他の世界の大舞台とは一種異なる、独特の雰囲気に支配されていた…。


2012年8月27日月曜日

不妊は女性ばかりの責任か? 日本と世界の差


日本で「不妊」の検査や治療を受けたことのある人は、「6組に一組」という多さであるという。さらに、「体外受精」の件数は年間21万件と世界最多、ここ5年間で倍増している。

こうした事実はひとえに、多くの日本人が子供を産むことを切望している証でもある。そして悲しくも、それが叶っていない証でもある…。

ある専門家はこう指摘する。「日本人は『不妊についての正しい知識』が不足している。そのために、次々と新たな不妊を生み続けているのです」。

はて、不妊についての正しい知識とは?


2012年8月26日日曜日

同じ原発を持つスイスと日本。日本の原子炉爆発をスイスはどう見たか?


フクシマの原発事故は、世界への「問い」となった。

「原子力発電は、是か?非か?」



あれから一年。当初は「感情的」であった反原発の気運は、世界中でスッカリ落ち着きを見せている。

フクシマ原発事故が起きる「前」、世界で建設中の原発は62基(計画中156基)。そして、事故から一年経った現在、世界で建設中の原発は60基(計画中163基)。

フクシマ前後で、その大勢に大きな変化がないことは明らかである。


稲田朋美という政治家の憤。歴史を知り、国を知る。


もし、日本で初めて「女性の首相」が誕生するとしたら…?

それは「稲田朋美」氏(自民党・副幹事長)かもしれない。

森喜朗、阿倍晋三、両元首相等は彼女を「日本のサッチャーだ」と呼び、その他、多くの識者連中も彼女を熱烈に後押しする。



◎気骨ある女性・弁護士


「今、最高裁までがダメだと著書に書くほど勇気のある政治家は、稲田先生の他にいませんよ」、と渡部昇一・上智大学名誉教授は語る。

稲田氏は元々弁護士が本業であり、阿倍晋三・元首相のラブコールによって、政治家となった女性である。その彼女が弁護士時代に、「あぁ、日本は裁判所もダメなんだ…」と深い悲しみと怒りを感じた事件があった。

それは、南京「百人斬り」と呼ばれる事件の訴訟を担当した時のことであった。





2012年8月4日土曜日

武士の末裔「柴五郎」の守り抜いた北京


「日本軍は素晴らしい指揮官に恵まれていた。この小男は、いつの間にか混乱を秩序へとまとめており、ぼくは、自分がすでにこの小男に傾倒していることを感じている」

時は1900年、場所は中国・北京。義和団と称する反乱軍は、「扶清滅洋(清をたすけ、外国勢を滅ぼす)」の旗を掲げ、世界各国の公使たちを北京城に追い詰めていた。

20万人以上の大軍を眼前にして、北京城に立て籠もるのは、わずか4000人弱。4000とはいえど、そのほとんどが民間人であったため、兵と呼べる数は500にも満たなかった。

ところが、この絶望的に少数の籠城軍は、およそ2ヶ月間にわたり北京城を守り抜いてしまう。そして、その混沌とした北京城内には、その「小男」の姿が確かにあった。




冒頭の記述は、当時の北京城内でその「小男」とともに戦ったイギリスのシンプソン氏の日記からの抜粋である。

その小男とは、日本人「柴五郎」その人。のちに、「北京籠城の功績の半ばは、とくに勇敢な日本兵に帰すべきものである」とイギリス公使に言わしめたほどの男である。



日本の風土が育てた日本の子育て


とある山中、その夜の空は満点の星に輝いていた。

ところが、都会育ちのある子供は、その星空を見てこう言った。「空にジンマシンができたみたいで気持ち悪い」。

ある意味、その子の言葉は独特の感性をもっている。しかし、どうやらその感性は伝統的な日本のそれとはどこか異なっているようだ。





古来の日本人は、夜に鳴くスズムシの音(ね)に「美」を見い出した。それに対して、アメリカ人はその音を「うるさい」としか思わない。

生まれも育ちも異なれば、それは「感性の違い」となって現れる。その違いに良し悪しはないのかもしれない。しかしそれでも、日本的な感性が変化していくことに対しては、一抹の寂しさを感ぜざるを得ない。